Kintetsu Corporation

「おかげさまを伝えよう」キャンペーン

東京から伊勢志摩に誘客したい、というクライアントからのオーダーに対して、まず、伊勢志摩の魅力をどのように切り取るかという点から作業は始まりました。
何度も議論を重ね、単に観光地としての魅力を伝えるのではなく、「感謝」を伝えるために伊勢志摩を訪れていただく、という考え方をコンセプトに据えました。では、なぜ、「感謝」なのか。実は、古来、人々が伊勢神宮を参拝する理由は、「ご利益を求める」のではなく、「いままでの自分の人生におかげさまを伝えるため」だったのです。
この「感謝」を軸にして、コミュニケーションを設計。大切な人に「感謝の手紙」を書いてご応募いただき、お預かりしたこの手紙を旅先である伊勢志摩へサプライズでお届けする、というプロモーションを組み立てました。結果、582通のお手紙の中から選ばれた31組の方々の「おかげさま」を、現地にお届けしました。ひとつひとつのお手紙に、まっすぐな想いが書かれており、目を通していると、ついつい目が潤んでしまうことも・・。人が人を想うことのすばらしさを実感したキャンペーンでした。

Behind the Scenes


キャンペーン期間中、毎日1組ずつ、志摩観光ホテルのレストラン「ラ・メール クラシック」でのディナーの際に、サプライズ演出の「手紙お届けサービス」を実施。
そのうち、動画撮影に2回立ち会いました。この企画のドキドキするところは、感動のクライマックスである、手紙を渡した瞬間、お相手の方がどんな表情をされるのか、どんな言葉を発するのか、その反応がまったく読めないことでした。本番中は、テーブル付近のベランダに隠れたカメラマンと監督だけでこっそりと撮影。その他のスタッフは全員控え室で待機。ときどき送られてくる「妻、号泣」のようなメールで現場の様子を把握する、という完全ドキュメンタリーの映像です。

撮影風景

ClientKintetsu Corporation
Year2013
Credits

Creative Director/Copywriter/Planner:鎌谷友大
Communication Designer/Art Director/Planner:大川洋平
Web Director/Producer/Planner:鹿島唯
Producer:佐々木雅浩
Web Director:吉村幸久
Creative Producer:松井徹/南浩一
Media Producer:廿千絵美子/熊谷尭子
Account Executive:阪井哲也/山中一浩

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