2024年1月16日

Creative Challenge

コピーライターの話し相⼿になってくれないか 第1回

コピーライターの話し相⼿になってくれないか 第1回

コピーライターが生成AIに指⽰を出して様々な⽂章の⽅法論を試し、
「⼼を動かすコピーの兆し」をさぐる企画。
コピーディレクションとなるプロンプトの書き⽅を研究しています。

AI、使ってますか?
今、いろんな生成ツールが出てますね。
私は正直なところ、全然使えてないです。公言しないでおきたいものですが…。

全くいじってないわけじゃないんです。
ふだんフロンテッジでコピーライター(修行レベル)をしてまして、
仕事に使えたらいいな、コピーを書いてくれたらいいなと期待を込めて触りました。
軽くやりとりしましたが、対話している感じがなくて、頭の中がムズムズしたんですよね。
あと意見ではなく、一般論を返されている感じにも慣れないです。
何度も期待して試しては会話のラリーを続けられず、そっとタブを閉じることの繰り返しなのですが、でも生成AIから返ってきた文章の塊の中に、たまに思いがけない返事を見つける時がありました。
本当はこれをもっと見てみたい。

そこで自分が変わろうと思いました。AIとちゃんと対話するために。
いい答えには、いい問いが必要です。
文章を書くための様々な方法論を用いて対話型の生成AIに問いかけて、示唆ある回答を引き出してみたいと思います。
ある一つの課題のもとAIにコピーを考えてもらい、その様子をここでお伝えします。
なのでAI初心者のコピーライターが、AIと格闘するドキュメンタリーみたいなブログになる気がしています。
Howtoはどうぞ別サイトへ。




AIとの奮闘記❶
「日曜の夜が憂鬱じゃなくなるコピー」を書くために
憂鬱な人の気持ちになりきって考えてもらう

コピーを書く上で、まずはお題が必要ですね。
「日曜の夜が憂鬱じゃなくなるコピー」を考えることにしました。
読んでいる方の多くが思い当たる悩みごとなんじゃないですかね。
「ブルーマンデー症候群」という言葉があるように、海を越え世代を越えて、普遍的な悩みごとです。

今回試すのは「ターゲットの気持ちになりきる」という方法論。
思っていたんだけど、言われてみるまで気づかなかった。それを言葉にします。
そういうコピーがいいコピーだと、何度耳にしたことか。
そして頭の中を探しても探しても、なんと見つからないことか。
時間切れで打ち合わせを迎える前に、助けてほしい。

ものの数秒で10案も考えてくれました。
でもなんというか、いわゆるコピーぽい感じ…?キラキラしてる。
このまま打ち合わせにもっていくには心許なさすぎます。
ターゲットの気持ちになりきるとか、意外とそれって回り道かもしれないから、
コピーといわずとも、近いものを考えてくれたりしないかね。

今日はそっと閉じずに続けます。
さっき普遍的だと言いましたが、
私は仕事とプライベートの時間に境界がなくてもあんまり気にならないほうでして。
実際のところターゲットでないような気がします。
そうはいっても学生の頃を思い出せば、日曜の夜のちょっと寂しくて、心のどこかが抜け落ちたような気持ちは蘇ってきます。
憂鬱さが漠然とあるのはわかるけれど、なんなのか正体がよくわからない。
まずは言語化してみるのが良さそうです。
「憂鬱な人の気持ち」の解像度を高める作業からしていきましょう。

早くまとめてくれて、ほんとありがたい。
でも一般論なので、どうしようかと。
たとえば働く人の気持ちに寄り添うために、どんな言葉が心に届くのか考えてくれないだろうか。

そもそも質問の仕方が、もとの意図と逸れてしまった気がする。
戻しましょう。彼らが思っていることの解像度をあげたいんですよね。
私はそのシーンを人生で体験していないけれど気持ちは理解できる、くらいの解像度がほしい。
うまくいくかわかんないですが、さっき挙げてくれた人が登場人物になって、
どんな人生を生きているのか、物語を考えてもらうのだとどうですかね。

すごい!
生成AIは長文を考えるのが得意だと聞いてたけれど、瞬時に成立させてくるとは思いもよらなかった。

平日は仕事だけに時間を費やしているから憂鬱である、月曜がくるということは未来が訪れたことを告げるから憂鬱である、と解像度が上がりますね。
ここからコピーを考えるなら、「平日は働く日だと決めていたのは、自分だったのかもしれない。」とか。
登場人物はちょっと都合がいいけど、「その後、美香は毎週日曜の夜に散歩に出かけるようになりました。」の一文がいいですね。
日曜の夜にする散歩には、大きな意味があるように思えてくる。

なんとなく一案考えられたので、今日のところは以上です。


話し相手になってもらうプロンプト❶

ターゲットを主人公にした物語をつくってもらう

ターゲットの気持ちになりきって考えたい時、
生成AIに感情の解像度を上げる手伝いをお願いすると、思考が深まる。

こんな感じでゆるゆる続けていきます。
打ち合わせまであと2日あると思ったのに、間に合わなくなりそうなゆるさです。
次回も同じ課題で、別のアプローチを試してみたいと思います。



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