2025年1月24日

Creative Challenge

ときめく⾮常⾷ 第4回

ときめく⾮常⾷ 第4回

ときめく非常食


ごはんを⾷べる時間はわくわくしたいし、
ほかの誰かも、そうであってほしい。
つらい出来事があったのなら、
⾷事をしながらでも、前向きな気持ちになってほしい。

⾮常⾷⼤国、⽇本。
災害時の⾷の選択肢は増えた。
家庭での備蓄率は過半数を超えた。
それでもまだまだ、課題がある。
このプロジェクトでは
⾷事にまつわる「ときめく気持ち」に着⽬し、
⼼が動く⾮常⾷を考え、かたちにすることを⽬指しています。

夜⾷はなんで、おいしいの?

飲み会のあとの締めのラーメンは最⾼。
深夜のにぎり飯は格別。いやいや、お菓⼦だって全然いける。

今回考えた⾮常⾷、着⽬したのは夜⾷です。
しょっちゅう⾷べるようなシチュエーションではないですが、
だからこそ⽣まれるときめきがあると思います。
どのように⼼が動いているのか、気持ちを少しずつ⾔語化させながら、
⼿に取りたくなる⾮常⾷について考えてみたいと思います。


Prototype 04
Good Night ⾮常⾷


-⾮常⾷なのに、やたらこってりしたラーメン…?

はい、とんこつ味のラーメンです。
というのも、今回は⾷の中でも「シチュエーションのときめき」に着⽬した⾮常⾷なんです。夜⾷を⾷べる時って、なぜかワクワクしませんか?遅くまで頑張っているのだから今⽇ばかりは、と特別な気分になったりしますし、こんな時間に⾷べてもいいのだろうかという背徳感がスパイスになるのか、がっつり系の⾷べものがおいしく感じられたりします。夜⾷を⾷べる時、⾒慣れた⾷事を輝かせるときめきが⼼に⽣まれるのだと思いました。

-なるほど、たしかにときめく気持ちは覚えがありますが、なぜ⾮常⾷としてこのシチュエーションにしたのでしょうか。
このシチュエーションにしたのは、寝付けない夜に寄り添う⾮常⾷をつくりたいと考えたからです。
⽇常から睡眠に悩みを持つ⼈は少なくないですが、⾮常時は特に眠りが浅くなってしまうのではないかと想像しました。そんな時には頑張って眠ろうとせずに、楽しみを⾒つける夜に変えてみるのはどうだろう、と提案する⾮常⾷を考えたいと思いました。

-このシリーズは、どのような種類があるんですか?
カップ麺「深夜のとんこつ味」、おにぎり「コバラを満たすしゃけ」、ポテトチップス「のりしおパーティー」といった、あえての炭⽔化物を選びました。「こんな時間に⾷べていいのかな、でも今⽇くらい、まあいいか」と思えるものになればいいな、と。⾷欲が勝ったことをポジティブにとらえてもらいたく、味のネーミングは喫⾷時の楽しい気分や喜びを表現しています。

-ポテチの⾮常⾷は、みんなで⾷べる楽しさも⽣まれそうですね。
はい、まさにシェアしながら⾷べる楽しさも⽣まれたらと思いました。ラーメンも飲み会のあとの締めにみんなで⾷べると幸せな気分になりますしね。あとはどうにでもなるだろうと、⽬の前の幸せにのめり込む感じでしょうか。この気持ちは⼀部の⼈に限られるかもしれませんが…。⾷事のカロリーや栄養価を担う⾮常⾷というより、楽しく会話するきっかけになれればと思います。

-おにぎりのパッケージを⽸にしたのは、いつものおにぎりのパッケージとギャップがあって良いですね。
実際につくるにはいろいろなハードルがあるかもしれませんが、⾮常⾷は⻑期保存できる点から⽸で提供されることも多いので、この形状を⽣かして、特別感を演出したいと考えました。⽸は使い⽅としても、「深夜のとんこつ味」ではラーメンの器にしたり、「のりしおパーティー」では映画館でポップコーンを⾷べるかのように楽しくポテチをつまめる形状です。夜⾷ということで、夜空を彷彿とさせる、宇宙っぽいモチーフもそれぞれ盛り込んでいるのもかわいらしくて、お気に⼊りです。


今回ご紹介したのは、夜⾷という「シチュエーションのときめき」に着⽬した⾮常⾷、「Good Night ⾮常⾷」でした。



これまで4つの⾮常⾷について考えてきました。軸にあったのは、⼼が動く時の「ときめき」です。
改めて「ときめき」について考えてみると、⼀⾔で⾔えないような、複数の感情が混ざっていることに気付かされます。その感情のどこに着⽬するか、強く印象付けるか、受け⼿の気持ちを⾔語化してポイントを絞ることで、⼿に取りたくなる可能性を⾼められるようにも感じます。

普段仕事をしていて、どのような読後感を⽬指すべきか、しばしば議論になります。単純に「⾯⽩い」だけでは⾔語化は⾜りず、解像度を上げるにはどうすべきか悩みますが、今回のこの取り組みを通じて、少しだけ逆算しやすくなったような気がします。
アイデアベースでの取り組みでしたが、商品とユーザーの間のコミュニケーションについて、気持ちがどのように動いているのかを考える良いきっかけになりました。

この取り組みに興味を持たれた⽅はぜひ、お問合せをお待ちしております!



興味をお持ちになった⽅へ

ここでご紹介した⾮常⾷は、アイデアを具体的に⾒えるようにしたもので、
まだ実現には⾄っていません。
私たちはフィジビリティに強い会社や団体を探しています。
興味を持たれた⽅は、ぜひ⼀緒にかたちにしてみませんか。

お問い合わせはこちらからお願いいたします。



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