2024年12月26日
Creative Challenge
ときめく⾮常⾷ 第3回
ときめく非常食
ごはんを⾷べる時間はわくわくしたいし、
ほかの誰かも、そうであってほしい。
つらい出来事があったのなら、
⾷事をしながらでも、前向きな気持ちになってほしい。
⾮常⾷⼤国、⽇本。
災害時の⾷の選択肢は増えた。
家庭での備蓄率は過半数を超えた。
それでもまだまだ、課題がある。
このプロジェクトでは
⾷事にまつわる「ときめく気持ち」に着⽬し、
⼼が動く⾮常⾷を考え、かたちにすることを⽬指しています。
懐かしむ気持ちをくすぐる、⾷べものたち
懐かしい⾷べものには、ときめきが潜んでいると思う。
ふとした時にそんな⾷べものに再会すると、当時の記憶を思い出すからか、
突如、特別なものとして輝き出す。
たとえば、⼩さい頃に⼤好きだったおやつ。
学校帰りに友達とコンビニに寄って頬張った、⾁まん。
⽇本初上陸!と聞いて⾏列に並んだ、ホットケーキ。
個⼈的にも挙げはじめたらきりがないが、
記憶にとどまる⾷べものは、⼈それぞれあるのではないだろうか。
⾷べものをきっかけに、昔を思い出すうちに⽣まれる⼼の動き。
それをかたちにしようと考えたのが、 「タイムトラベル⾮常⾷」です 。
ときめきの正体である懐かしさは主観的なものさしなので、
ひとつの基準でシリーズ化するならば、と、私たちは⾷のブームに着⽬しました。
Prototype 03
タイムトラベル⾮常⾷
-懐かしさに着⽬した⾮常⾷なんですね。
「懐かしい」という⼼の動きの解像度をあげてみると、久しぶりに対⾯できた喜びや、時の流れに対する感傷的な気持ちなど、複雑な感情が関わってくるのが⾯⽩いと思いました。
たとえばよく流⾏になる、タピオカドリンクの味。思い出してみると、タピオカドリンクそのものの味わいだけでなく、芋づる式に飲んだ当時の記憶も蘇ってきます。誰と飲んだのか、なぜ飲みに⾏ったのか。当時のことを思い出しているうちに、⼼は当時の記憶に「タイムトラベル」しているのも、ひとつ⾮常⾷として⾯⽩さがあると考えました。Prototype02「物語の⾮常⾷」では想像の世界に連れ出してくれたように、思い出の中に連れ出してくれる⾮常⾷になるのではないかと思いました。
-中⾝はどんなものを想定しているのでしょうか?
かつて話題になったもので、ブーム以降⽬にしなくなった⾷べものも、今や定番化した⾷べものも、シリーズとしていろいろつくれたらと思っています。少し悩ましく思うのが、ティラミスやいちごミルクなどは懐かしくて、こんな⾮常⾷があったら思わず⾷べてみたいと思うのですが、なかなか乳製品の⾮常⾷は衛⽣⾯や賞味期限の観点から難しそうなので、⾮常⾷としての現実的なラインも考えていきたいですね。
-レトロな感じのするパッケージもかわいいです。
タイムトラベル、ということで、レトロなトンマナのイラストで、中⾝をそれぞれ描いています。
やや昭和感があるイメージかもしれませんが…かつて⼩学校の⽊の下に「⼤⼈になったら開けようね!」と宝物を埋めた時のようなカンカンに⼊っているのも、個⼈的にはかわいいなと思っています。
-こうやってブームの⼀部を俯瞰してみると、⽇本の⾷⽂化の多様性が伺えますね。
たしかにそうですね。海外の様々な⽂化を⽇本⼈の味覚に合うよう合わせ、それを多くの⼈が受け⼊れていく過程って⾯⽩いなと思います。また独⾃の発展を遂げて、いろんな派⽣系が⽣まれていくのも興味深いです。
先⽇イタリアに⾏ったのですが、私が⽬にした本場のマリトッツォはシンプルなものばかりで、⽇本のマリトッツォはクリームにいろんなフレーバーがあったり、乗せるフルーツは様々だったり、この差はクリームのキャッチーさを⽣かしたおいしさの探求の現れなのかもしれない、と⼼惹かれるものがありました。
-そういえば、このシリーズは⽢いものが多いんですね。
流⾏ったものって、意外とデザートが多いんだなという印象をチームでも持っていました。
⾮常⾷ならではのポイントとして、最近はおやつ系の⾮常⾷が⾒直されているというのもあります。
⽢いものには気持ちを和らげる効果があるといわれていて、糖はいわゆる幸せホルモンを脳内に分泌させる効果があるんだそうです。災害にあって強いストレスを感じている時のために準備できるというのもいいことだなと、調べていて感じました。
今回取り上げたのは⼤⼈向けのものが多いですが、⼦どもが普段⼝にするようなお菓⼦でも、すでに⾮常⾷として販売されています。興味がわいた⽅はぜひ調べてみてください!
あなたなら、どんな「タイムトラベル⾮常⾷」を⾷べてみたいですか。
次回もまた別の視点から「ときめく⾮常⾷」を考えてみたいと思います。
興味をお持ちになった⽅へ ここでご紹介した⾮常⾷は、アイデアを具体的に⾒えるようにしたもので、 まだ実現には⾄っていません。 私たちはフィジビリティに強い会社や団体を探しています。 興味を持たれた⽅は、ぜひ⼀緒にかたちにしてみませんか。 お問い合わせはこちらからお願いいたします。 |
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