信濃毎日新聞

家族のはなし2017

2013年から数えて4回目の「家族のはなし」。2016年の母の日企画に続き、今回は父の日をテーマに制作しました。

企画の出発点は「父の日」は「母の日」と比べて、大切にされていないという事実でした。ある調査(※)では「『父の日』と『母の日』どちらが大切ですか?」という質問に対して、「どちらも大切」が1位(43%)だったものの、「母の日」が26.3%なのに対し「父の日」は、わずか2.2%。「今年の父の日に何かをプレゼントする予定がありますか?」に対しては、67%が「なし」と回答。さらに、「父親の好きなところを教えてください」に対しては、「特になし」が1位(26.7%)ということが明らかになりました。

このような切ない現実がある中、ひとつでも多くの家族に、父の日に気づいてもらい、母の日と同じくらいあたたかい気持ちで父の日を祝うきっかけをつくりたいと考えました。そこで、まずは母の日にティザー広告を出し、「あと35日」で父の日が来ること、父の日を祝うことをお願いしました。そして父の日当日の朝刊別刷り12頁で表現したのは、家族に愛される「お父さんの背中」。新聞15段のサイズを活かして、ときに力強く、ときに哀愁を漂わせる背中を堂々と表現しました。また、対向面には長年愛され続けているロングセラー商品の背中を等身大で表現。新聞社の企画でありながら、言葉を一切排し、終面で「言葉よりも雄弁な背中がある。」というメッセージで締めくくりました。

この企画によって、去年よりも父の日をお祝いする家族が増えたのなら、お父さんを囲んで「家族のはなし」をする家族が増えたのなら、嬉しいです。また、歴史ある大切な商品の背中だけを広告することを許してくださったスポンサーの皆様に、この場を借りて感謝を申し上げます。

※クリエイティブサーベイ調べ「父の日に関する意識調査」(2016)

展示

Client信濃毎日新聞
Year2017
Award
  • 東京アートディレクターズクラブ2018【ADC賞ノミネート】
  • 新聞広告賞2018 【新聞社企画部門・新聞広告賞】
  • FCC賞2018(福岡コピーライターズクラブ)ファイナリスト
  • TCC賞2018ファイナリスト(東京コピーライターズクラブ)
  • CCN賞2018(コピーライターズクラブ名古屋)
Credits

Creative Director:上島史朗
Copywriter:淺井勇樹
Art Director:加納彰
Creative Producer:鳥屋窪由佳

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