キリンホールディングス株式会社
キリン #カンパイ展 2019 Wish You Good Luck!
Mission
「横浜生まれのキリン」と「幸せを運ぶ聖獣麒麟」の感動体験
2018年に1ヶ月で3万人を超える来場を記録した、#カンパイ展。2年目は、キリンと日本のビール文化発祥の地、横浜で行う意義と共に、キリンのシンボル「聖獣麒麟」を最大限に活かすことがテーマとなりました。聖獣麒麟には「慶事の前触れ」という、良い出来事が起こる前兆として現れるという言い伝えがあります。#カンパイ展に来てくれた人に、良いことが起こることを願って、イベントタイトルは「#カンパイ展2019 -Wish You Good Luck! -」としました。
Idea
アナログも、デジタルも、嬉しくなる発見のために
最初の空間「#01 Born in Yokohama」は、一面真っ白な部屋。その中で、横浜発祥のアイテムだけが着彩されています。ビールはもちろん、パンや、西洋野菜、牛鍋、そして写真機やテニスラケットまで。部屋の中央に配置されたステンドグラスは、今回のために制作しました。2つ目の空間「#02 Good Luck with Your Life」では、歴代商品が壁一面に並んでいます。この部屋では、あなたが懐かしかったり、感情が動いた商品に、好きな色のシールを貼ってもらいます。2ヶ月と1週間の開催期間の間に、部屋は来場した人の思い出や感情によって、カラフルな空間に彩られてゆきました。3つ目の空間「♯03 Good Luck Park」では、アナモフィックアートの技法を使った、巨大な聖獣麒麟のオブジェが隠されています。部屋のある1点から見るときだけ、目の前に聖獣麒麟が現れる仕掛けです。釣り竿を使った、聖獣麒麟の意義を伝える仕掛けは、お子さんにも大人気。4つ目の空間は昨年も好評だった「♯04 さわれる歴史 インタラクティブ・ウォール」。2019年は指でさわると、そこに現れるイラストに2018年以上にインタラクティブな仕掛けを施しました。5つ目の空間「♯05 カンパイホール インタラクティブ・テーブル」は、テーブルに飲み物を置くと光のインタラクションが起こる、#カンパイ展おなじみの空間。よりパーソナライズされた演出や、ランダムに登場する巨大な聖獣麒麟など、テーブルを囲んだ人と人が自然と目を合わせ、よろこびを共感できるテーブルです。アナログな仕掛けから、デジタルの装置まで、すべては訪れた人が自発的に発見するよろこびのために設計しました。
Result
「一瞬の予期せぬ感動」の連続が、うねりに変わる
「#カンパイ展2019 -Wish You Good Luck! -」は、6万人を大幅に上回る来場者数を達成。赤レンガ倉庫で、その日たまたまこのイベントを知って入場した人も多かった会期初めから、このイベント目当てで来場する人が増えた会期後半へと、SNSを中心に理想的な口コミが形成されてゆきました。一瞬の予期せぬ感動を次々と提供することで、キリンと聖獣麒麟のことが無関心ではいられなくなる取り組みは、ノン・ファンマーケティングとも言える、囲い込みとは逆のアプローチでファンづくりを実現する事例となりました。
Client | キリンホールディングス株式会社 |
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Year | 2019 |
Credits | Senior Creative Director:上島史朗 |
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